Patient Journey
Works
Patient Journey(精神科医療施設/広島草津病院)
Patient Journeyは、日本語に直訳すると「病気を抱えた人の旅」。
精神疾患を抱える患者と家族、医師・看護師などのスタッフや地域住民が、精神科医療施設においてどのようなプロセスで治療を進めていくべきか、徹底的なフィールドサーベイと観察、実際に患者さんの治療をサポートしている看護師や作業療法士を対象としたインタビュー調査などから導き出しました。
「未病フェーズ」「診断フェーズ」「治療フェーズ」「リハビリフェーズ」「社会復帰フェーズ」の5つに分類し、各登場人物がどのように感じ・行動をするのかという一連の体験を可視化・構造化したPatient Journeyを作成。それを元に新棟のヒントとなる48のデザインアイデアを抽出しました。
各フェーズにおいて患者・家族目線でどのようなコミュニケーションや行動が取られていくのか、それらが最終的な目標となる社会復帰フェーズにおいてどのように作用していくのかを、新しい病院を作り上げていくオーナーやスタッフが共通認識することが、より良い医療提供につながることを願っています。
また本プロジェクトはKANSEI Design Limitedとの共同となり、感性ワークショップから導き出された感性価値を元にデザインガイドラインを作成しております。
患者中心となる視点を持った感性価値構造とPatient Journeyから導き出すデザインアイデアは、今後の医療施設デザインにおいて重要な観点になっていくことと感じています。
#ETHNOGRAPHY #PATIENT JOURNEY
2023年@広島県広島市
- Client
- 広島草津病院